●:クラシックギターの選び方


クラシックギターの選び方の目安として、演奏のし易さ、音色、大きさがあります。


●クラシックギターの弾き易さに影響するものとしては、弦高、指板の大きさ、ネックの太さ、弦の張力などがありますが、一番影響するのは弦高だと思います。
弦高は低いほど左手の力が少なくてすむし、他の弦にもあたりにくいので押さえやすくなりますが、低すぎるとビリつくのでビリつかない程度に低く調節してあるクラシックギターを選ぶ必要があります。
価格が1万円程度の量産ギターは、弦高の高めなものがあるのでネットで買うときは注意が必要です。


●クラシックギターの音色といっても人それぞれに好みがあるし、初めてギターをする人だと、どんな音がよい音なのか分からないかもしれませんから、難しいところですが、以下を参考にしてください。

ギターの音色で一番分かりやすいのは、1弦の開放弦を弾いたときの音だろうと思います。
弾き方によっても音は変わりますが、ギターをある程度やっている中・上級者がひいても、 1弦の開放弦の音がチンチン・キンキンという感じの音のギターは、弾いていて不快になるので購入は止めておいたほうが無難です。
ギターの音色に一番影響するのは、表面板の材質のようなので、ある程度よい音色のギターを望むなら、表面板が単板のものを買ったほうがよいでしょう。
5万円くらいから 表面板が単板で手工品のクラシックギター はあるようです。


●クラシックギターの大きさは、弦長630mm〜660mmのものがあり、 弦長が650mmのものがクラシックギターの標準とされているようです。
弦長が長いほど多少音量が大きくなるようですが、弦長が長いほどフレットの間隔が広くなるし、張力が大きくなるので、手が大きくないと弦を押さえにくいので、自分の手に合う大きさのギターを選ぶ必要があります。
弦長が短くても極端に音量が小さくなることはないようなので、手の小さい人は弦長630mmくらいのものを買ったほうが良いでしょう。
身長が低めの中学生以下の子供には、サイズの小さい 子供用ギター があります。


●初めてギターを買うのなら、中・上級者に選んでもらうのが一番良いと思いますが、回りにそういう人がいない場合は、価格が5万円以上のギターであれば、ほとんどのものは弦高が調節してあるし、音色もそこそこなので、経済的に許せば価格が5万円程度のクラシックギターを買うことをお勧めします。
長く続けていく決心があれば、初めからうん十万円の高級手工品のクラシックギターを買っても良いとは思いますが、 はじめは5万円程度のクラシックギターで十分だと思います。