●:クラシックギターの右手のアポヤンド奏法の解説と動画


右手でギターの弦を弾いた後に弾いた指が隣の弦によりかかるようなギターの弾き方をアポヤンド奏法といいますが、英語ではレストストローク(Rest stroke)と言うようです。

アポヤンド奏法は、しっかりした太い感じの音がでる奏法なので、 メロディラインや音を強調したいとき、単音の音階的なフレーズなどに使います。

アポヤンド奏法をネット上で説明しているサイトや掲示板への書き込みなどは沢山あるのですが、それぞれに違っていてどれを参考にすればよいのか困ってしまいます。
例えばネットでちょっとアポヤンド奏法について調べてみると
・アルアイレのように指を動かしながらアポヤンドするのだ。
・弦を表面板に押し込むように弾くのだ。
・指先が表面板と平行に動くように弾くのだ。
・ギターの弦を転がすように弾くのだ。
のようなさまざま記載があり、人それぞれに求める音質や表現によって違うようです。

初心者のうちは、あまり深く考えずに、アポヤンドした指はすぐに弦から離さずに歩くような感じで指を交互に動かすということに気をつけて練習すればよいのではないでしょうか。

アポヤンド奏法でもう1つ問題になるのが、指の先端の関節を逆に反らすようにするか、しないかという問題があります。
これは人それぞれに指の関節の強さや硬い・柔らかいがあるので、一概には言えませんが、弦を弾くときのロスタイムになるので指の先端の関節を逆に反らさないほうがよいという意見の人の方が多いようです。下の動画も反らさないで弾いているようです。
アポヤンドで弦を弾くときに指の先端の関節が自然に反ってしまう人は、弦を弾くのに支障が無ければ反っても良いのではないかと思います。
逆に指の先端の関節を反らさないようにするために、力が入りすぎるのもよくない気がします。
無理に意識的に反らす必要は無いと思いますが、人によっては柔らかい音を出したいときは反らして、速い音階や硬い音を出したいときは反らさないという風に使い分ける人もいるようです。

最近は、「アポヤンド奏法は必要ない、アルアイレ奏法でアポヤンド奏法のような音を出せるようにすれば良いのだ」 なんて意見もあるようですが、実際にギター曲を演奏するときにアポヤンド奏法を使う、使わないは別にして、アポヤンド奏法はできるようにしておいた方が良いとおもいます。
それから、アルアイレ奏法とアポヤンド奏法で右手のフォームが極端に変わるのはよくありません。